うぇぶマ!

29歳でweb業界に飛び込んだ人の生き様をとくと見よ!

Web業界で重宝される人とは? スキルが弱くても求められる人材になれる

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はじめに

Web業界とひとくくりにしても様々な考え方があるので、あくまでも多数あるThinkの一つとして受け止めてください。ミヤギが通う会社やおつきあいのあるWeb制作会社の方がちょこちょこ口にしていることなど綴っています。

Web業界で求められる人物像

1.即戦力型タイプ

特別語ることでもありませんし、Web業界関係なくどの業界でも即戦力は欲しいところです。ただし、即戦力を求める会社の傾向として売上主義・成果主義に走ってしまうように思えます。決してそれが悪いことではありませんが、ミヤギはあまり好きではありません。働く以上、自分の生活や家族を守らなければいけません。そういった過酷な状態で理想論を唱えていてもどうしようもないことだってあります。 話を戻しますね。即戦力を求める企業は、社内リソースが足りていない状況が予測できます。つまり新たな人材を入れ教育する時間が惜しいと考えている状態=案件を大量に抱え手が回っていない状態です。

メリット:企業がそれだけ案件を抱えることができるということ。リソースさえ確保できれば仕事はあるので、暇になることはなく継続して仕事ができる。
デメリット:急に人材がいなくなって、手が回らなくなっている。言い換えると、急に人がいなくなるような会社だということ。

どちらも想像することはできますが、事前に確信を持つことはできません。だから面接を行うのです。面接は企業が求職者を選別する場としてとらえられがちですが、求職者が企業を選別する場でもあるのです。わからないこと、不安に思うことは面接で隅々まで確認しておくべきです。細かい部分を質問され、曖昧な回答しかできないと企業は、入社できたとしても長く続けることはできないでしょう。必ず2,3年以内に不満が爆発します。

2.人間力タイプ

スキルはそれほど高くない、もしくは未経験ではあるものの、人間として非常に魅力を感じるパターンです。人間力の定義自体が曖昧で伝わりにくい印象がありますが、今回は人に好かれやすい好印象な性格の持ち主をさします。企業とはいえ、結局は人間です。この人と一緒に仕事をしたくないと思われるような方よりも、一緒に仕事したいと思える方に人は集まります。人の輪の中心にいる方は自ずとスキルアップしやすい環境に身を投じることになります。
これは、周囲の人間の影響を受け自ら向上しようとする作用が働くからです。残念なことに、人間力だけでWeb業界は生きていけません。人間力だけでは最初は良くても、時間が経つにつれ「人はいいんだけど使えない」というレッテルを貼られかねません。

ロジックタイプの人をマネジメントできるタイプ

私は最近このタイプの人間がWeb業界で欲しているのではないか、と考えております。あらゆる物事を感覚値で発言するのではなく、根拠となるものを持った上で発言し提案をするタイプです。この考え方に人をコントロールできる力が備わっているのあれば申し分ありません。

Web業界はビジネスの集合体である

Web業界、とくにWeb制作会社に入れることですが、ゼロから何かを生み出すことが多いです生み出すものの目的はお金であたり、知名度というブランド力であったり、集客だったりと様々です。いずれにもいえることは、Web制作の中に非常にたくさんの技能力が求められます。

ディレクション

ディレクターのお仕事になりますが、基本は納期・スケジュールの管理とお客様の熱意を制作側に伝える仕事だと思っています。企業でいえば、そこに見積もりなどの金額決定に絡むものもあります。このディレクションについてですが、様々な業界の情報だけでなく法律に絡むことやどうすれば納得してお金を出してくれるかなど、あらゆることを考える必要があります。特に、納期のコントロールと適切な見積もりが重要です。制作を進めているとつじつまの合わないことや、無茶をいわれることも多々あります。そこを互いに嫌な気持ちにならないように同折り合いを付けるのかがディレクターの腕の見せ所といえるでしょう。

システム

今や完全な静的ページはほぼあり得ません。一般ユーザーがシステムの入ったサイトを普通に使用できるようになっており、それが当たり前だと思っています。その当たり前だと思われていることが実は非常にレベルの高い技術ということが多いため、クライアント様からの要望も比例して高くなります。しかし、発注金額は逆に押さえられたものであり、なかなか時間を割くことができない状況の中でシステム構築しなければいけません。制作の中でも非常に過酷な位置だといえますが、Web業界では非常に重宝されるポジションでもあります。
無茶ぶりケツ持ち何でも押し付けられるポジションになりがちなため、転職率が高いのもうなずけます。また、独立する率が高いのもシステムが多いですね。

デザイン

見た目を整えるだけではなく、情報を設計する人です。最近よくいわれるUIやUXなどはデザイナーのスキルに直結します。ユーザー目線でどこまで想定できるかどうかがキモですね。そして、唯一ビジュアルで表現できる職種だということ、参入障壁が低いことから目指す方が多いです。しかし、全てのデザインには「理由」があります。その理由を明確に解説することができ、ユーザーが閲覧しやすい・使いやすいサイトを作ることがサービスの成功の鍵です。 最近ではある程度のコーディング技術を持ったフロントエンジニアの技術も必要になってきています。

マーケティング

どれほどすばらしい情報やサービスだとしても、ユーザーに広げることができなければ全く意味がありません。人に知らせるためにお金を使いすぎてしまっても本末転倒です。少ない費用で最大限の効果を発揮するためにはどうすればいいか?ターゲットとなるユーザーの心をつかむためにはどのように情報を設計する必要があるのか。そのために必要な材料は何なのかを調査し集めます。Web制作会社が一番苦手とする分野ではないでしょうか。

なんとなく、でWeb業界を目指す人にありがちなこと

多いのがWebデザイナーになりたい、という漠然な目標を持って業界を目指している人です。正直、上に上げた4つの職種の中でWebデザイナーが一番参入障壁が低いです。ただし、デザイナーとして生き残ることができるのはほんの一握りです。Webデザイナーという職種をなめてはいけません。序デザインをロジカルに解説し何も知らない相手を納得させることの難しさを感じてほしいです。 例えるならば、パソコンやスマホなどIT関連に疎く、インターネットにも馴染みのない方にYahoo!のTOPページのデザインを理論的にわかりやすく、かつ納得させることができますか?

  • なぜYahooのロゴは赤い?
  • 検索バーが上部にあるのはなぜ?
  • 左側にいろいろメニューがあるのはなぜ?
  • 右上に大きなバナーがあるが、これはなぜここに存在しているのか?
  • ヤフーメールをTOPページに表示する意味は?
  • センター部分のこまごまとした情報はなぜここにあるのか?

などなどいくらでも疑問点は浮かびます。しかし、これらには全て理由が存在します。その理由を想像し、自分なりの答えを持つようにしてください。答えはわからなくとも、仮定を立てることはできます。仮定を立てることによって同系統のページを見つけたときに仮定が確信に近づきます。ここのフローを繰り返すことによってロジックが出来上がります。このロジックの引き出しを多く持っている方がデザイナーとして機能します。逆を言えば、何となく、感覚でデザインをしている人は早々に考えを改めた方が良いです。感覚で作られたものは中身が薄く矛盾点も多いです。まぁ、極稀に研ぎすまされた感覚の持ち主はいますが、それは非常に特異なことです。

web業界で求められる能力

誰を問わずワクワクさせることができる人だと私は思っています。このワクワクがポイントで、根拠のないものや口だけのないようには人はワクワクしません。本当にいけるかもしれない。それぞ実現するための道筋も見えている。後はやるだけだ、と具体的な部分まで見えている状態で初めてワクワクにつながります。 つまり、根拠あるデータから定量的なデータを用いて相手を納得させる必要があります。その上で人々を楽しませるロジック、もしくは儲け話である必要があります。ここまで話を持っていくことができるにはそれ相応のスキルが必要になります。 逆を言えば、これができる人であればweb業界限らずどこでも通用する人材だといえますね。どうせなら、制作だけではなくお金や人を動かす側を目指しつつ、その仮定での制作として見てもらった方が良いと思います。